【作成日:2022/02/11】
そのため、補聴器を作るまでの流れを簡単に記録しておきたいと思います。
こどもがリファーと言われて、
- まだ難聴確定ではないけど、今後どうなるのだろう
- 補聴器は知っているけど、どうやって入手するのかな
と情報収集している親御さんの少しでも役に立てれば幸いです。
※注意
難聴の度合い、お住まいの市町村、通院されている病院の方針などにより、実際の対応とは異なる可能性があります。手続きの際は役所や病院に必ず確認してください。あくまで我が家はこうだったを記載しますので、参考までとしてください。
大きな流れとしては、以下の2つになります
- 身体障害者手帳の交付手続き
- 補聴器の交付手続き
順番に説明していきます。
目次[非表示]
身体障害者手帳の交付
聴覚障害者手帳は、二級~六級があります。一番重いものが二級です。等級により助成や援助される範囲が異なります。
等級と障害程度
等級ごとの障害程度は以下となります。
二級 : 両耳の聴力レベルがそれぞれ100デシベル以上のもの(両耳全ろう)
三級 : 両耳の聴力レベルが90デシベル以上のもの(耳介に接しなければ大声を理解し得ないもの)
四級 : 1.両耳の聴力レベルが80デシベル以上のもの(耳介に接しなければ話声語を理解し得ないもの)
2.両耳による音声話声の最良の語音明瞭度が50パーセント以下のもの
六級 : 1.両耳の聴力レベルが70デシベル以上のもの(40センチメートル以下の距離で発生された会話語を理解し得ないもの)
2.一側耳の聴力レベルが90デシベル以上、他側耳の聴力レベルが50デシベル以上のもの
我が家は三級→二級という流れでした。最初から二級レベルということはわかっていましたが、以下の理由からこの流れになりました。
- こどもが小さすぎて、正確な聴力検査ができない → 正確な検査ができないと二級は通らないことがある
- 三級の方が審査が早い → 少しでも早く補聴器を手配して、音を耳にいれてあげたい
実際、補聴器の音は届かずという結果ではありましたが上記理由で、ある程度検査が正確にできるようになってから二級の再審査をしています。
同じ手順を踏んでいる方は、三級と二級で助成の範囲も異なりますので、もらい損なわないように気を付けましょう。
身体障害者手帳の交付手続き
身体障害者手帳の交付は以下の手続きとなります
①申込み
窓口:役所 障害福祉窓口
必要事項:
・「身体障害者診断書・意見書」の用紙受取り
・障害者判定医の紹介
補足:申込用紙の入手と医者の紹介になります。すでに通院されている方が、担当医になるかと思います
②判定
窓口:病院 障害判定医
必要事項:
・診察・検診
・「身体障害者診断書・意見書」の記入
補足:通院先の担当医に申込用紙を渡しで記入してもらいましょう
③手続き
窓口:役所 障害福祉窓口
必要事項:
・「身体障害者診断書・意見書」「本人写真」の提出
補足:都道府県の身体障害者更生相談所にて内容審査、等級判定が行われます(1~3ヵ月)診断結果に不明事項がある場合は、担当医に電話が行くそうです。
本人写真、乳幼児の頃の写真でかわいいです。もはや本人確認されても識別難しいですw
④交付
窓口:役所 障害福祉窓口
必要事項:
・「身体障害者手帳」の交付
補足:手帳の払出しになります。私の住む市では、手帳発行者向けのしおりが渡され、対象となる助成の説明がありました。Twitterの情報を見ていると丁寧に説明をされていない?自治体もあるようなので、「対象となる助成すべて申込んでください」伝えているかたもいるようです。
補聴器の交付手続き(補装具費支給制度)
身体障害者手帳の等級によりますが、「補装具費支給制度」利用することができます。所得に応じて一定の負担が発生する場合もあるので、正確には役所にご確認をお願いいたします
我が家は、補聴器の助成申請が通るまでは、病院提携の補聴器屋さんに補聴器をレンタルしていました。もちろん医療費の扱いです(こどもは無料)。
補聴器の交付手続き
補聴器の交付手続きは以下となります。
①申込み
窓口:役所 障害福祉窓口
必要事項:
・「医学的意見書」の用紙受取り
・障害者判定医の紹介
補足:手帳交付と同じく、申込用紙の入手です。判定医は通院先の担当医になるかと思います
②判定
窓口:病院 障害者判定医
必要事項:
・「診察・検診」
・「医学的意見書」の記入
補足:こちらも手帳交付と同じく、通院先の担当医に申込用紙を渡しで記入してもらいましょう
③器種決定
窓口:補聴器販売店
必要事項:
・「医学的意見書」に沿った補聴器の選定
・「見積書」の作成
補足:基本的には病院に出入りしている業者にお願いすることになるかと思います。基本的には病院内でのやりとり。通院頻度では足りない場合は、直接補聴器のお店に伺って対応をしてもらっていました。
我が家はフォナック補聴器でしたが、いろいろな色が選べました。かわいい・かっこいいい補聴器を作ってあげましょう。
④手続き
窓口:役所 障害福祉窓口
必要事項:
・「申請書」「医学的意見書」「見積書」「世帯状況・収入等申込書」「身体障害者手帳」の提出
補足:入手した資料と役所から記入を依頼された資料に記入を行いましょう
⑤交付
窓口:補聴器販売店
必要事項:
・補聴器の購入・調整
・補装具費支給券(障害福祉窓口より申請者へ配布を持参
補足:役所で申請が通ると助成券(補装具費支給券)は配布されますので、それで補聴器を購入する形になります。成長に合わせてイヤーモールド(補聴器と耳の穴をつなぐもの)も作り直しが必要となりますが、助成の対象となりますので、役所に確認しましょう
最後に
身体障害者手帳の交付から補聴器の交付までの手続きを記載してみました。
今後の流れがわからなくて不安。。という方に少しでも役に立てれば幸いです。
現在我が家は補聴器から人工内耳変わっていますが、振り返ってみてなつかしさを感じました、そういった方もいるかもしれませんね。
お読みいただきありがとうございました。